たった2.95kmから始まった挑戦
たった7ヶ月前、私は2.95km走るだけで息が切れていました。
それでも7ヶ月後には、人生初のフルマラソン「丹波篠山マラソン」に挑戦するまでになりました。
特別な才能があったわけではありません。 仕事、家事、子育てをしながら、毎日少しずつ積み重ねてきただけです。
今回は、私がどのようにフルマラソンを目指して練習してきたのか、その7ヶ月間の記録を書いていきます。
最初の一歩は、たった2.95km
2024年8月14日。 記録に残る最初のランは、わずか2.95km、ペースは10:09/km。
息も整わず、「走る」というより何とか前へ進んでいるような状態でした。 それでも、この日が「2kmから100kmへ」という挑戦の始まりになります。
走り始めた頃、2人のランナーとの出会いがありました。
- ひとりは、自分と同じ時期にマラソンを始めた同僚
- もうひとりは、10年以上走り続け、フルマラソン2時間50分切りの実力者
同じスタートラインに立つ仲間と、自分がまだ見たことのない景色を知る先輩。 この2人との出会いが、走り続ける大きな原動力になりました。
そして2週間後の8月30日には、5.35kmを6:50/kmで走れるようになっていました。 距離は約2倍。ペースも3分以上速くなり、自分でも驚くほど成長していました。
練習は生活の一部にした
仕事は配達ドライバー。 家では家事や子育てもあり、まとまった練習時間を作るのは簡単ではありません。
だからこそ、「練習時間を作る」のではなく、「生活の中に走る時間を組み込む」ことを考えました。
- 平日は子どもが起きる前に早朝ラン
- 日曜日は距離を伸ばすロング走
- 冬からは帰宅ランも取り入れる
なかでも特に効果的だったのが、この帰宅ランです。
最初から家まで走ったわけではありません。 途中の駅まで走り、そこから電車で帰る。慣れてきたら少しずつ距離を延ばしていきました。 仕事道具が入った重いリュックを背負って走るのは大変でしたが、それが一番続けやすい方法でした。
最初の目標は、とてもシンプルです。
「30分止まらず走ること」
距離もペースも気にしませんでした。30分走れるようになったら、次は60分。 この頃はまだ峠走などは行わず、平地だけで走力を積み上げていました。
数字で振り返る7ヶ月
Garminの記録を振り返ると、積み重ねが数字にも表れていました。
| 月 | 走行距離 | 回数 | 最長距離 |
|---|---|---|---|
| 2024年8月 | 56.3km | 14回 | 6.1km |
| 2024年9月 | 172.0km | 27回 | 20.0km |
| 2024年10月 | 232.1km | 23回 | 29.2km |
| 2024年11月 | 204.0km | 28回 | 30.0km |
| 2024年12月 | 209.4km | 26回 | 33.65km |
| 2025年1月 | 240.9km | 20回 | 30.0km |
| 2025年2月 | 150.4km | 19回 | 30.0km |
8月は6kmしか走れなかった自分が、9月には20km、10月には29km、11月には30kmを走れるようになっていました。 12月8日には33.65km。この距離は、後にフルマラソン本番で壁にぶつかる34km地点の手前まで、一度経験していたことになります。
今振り返ると、一番成長したのは距離ではありません。
「昨日より少しだけ前へ進む」
それを積み重ねた結果が、この数字だったのだと思います。
順調そうに見えて、身体は悲鳴を上げていた
ただ、この右肩上がりの数字には、代償もありました。
走行距離を急激に増やしたことで、年末には風邪を引くことが増えました。 1月には毎週のように30km走を行い、その頃からアキレス腱の痛みに悩まされるようになります。歩くのもつらい日が続きました。
30km走のペースだけを見ると、5:51/kmから4:59/kmまで速くなっています。 でも、それは余裕があったからではありません。今思えば、疲労が抜けないまま無理を重ねていただけだったのだと思います。
さらに、サブ2時間50分ランナーとの練習は非常にハードでした。帰宅後に動けなくなる日もありました。 それでも、一緒に走ることで「自分はまだ頑張れる」という感覚を知ることができました。この経験は、その後の大きな財産になっています。
そして、本番へ
7ヶ月間、自分なりに積み重ねてきた練習。 30km走も何度も経験し、距離への不安も少しずつ消えていました。
そんな頃、同じ時期にマラソンを始めた同僚が、初マラソンでサブ3.5を達成したことを知ります。
「自分もできるかもしれない。」
その気持ちを胸に、初めてのフルマラソンへ向かいました。 しかし、その自信は35km地点で大きく打ち砕かれることになります。
次回予告
次回は、初めて挑戦した丹波篠山マラソン本番について書きます。
- スタート直後のオーバーペース
- 25kmから始まった脚の異変
- そして35km地点で完全に止まってしまった理由
初マラソンで学んだ一番大きな教訓を、ありのままお伝えします。


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